①事業の基本方針
基本方針は前年同様本会の会憲たる定款に則り基本事業を継続する。更に内容を充実させるべく既存事業の類別化を図り、一部新規事業を計画する。つまり人文科学系領域の研究助成、顕彰表彰事業ならびに講演会の定常化である。人文科学系領域の学問は、カント、西田幾多郎等に見る如く、老壮青の如何に拘わらず人間的成長の熟度が学問の練達度完成度に大きく影響する。自然科学系とは視座論点の位相差をもって評価し助成したい。本会の健全な発展を期するために、財政と調和のとれた特色ある勧学会の活動を進めるとともに、帳票様式類等の整合性に留意し事務的手続き体制の整備に努める。将来的に本会会勢の基盤となる会員については、本会の趣旨に賛同し是とし諒とせられる有志の参加を一歩一歩着実に促していきたい。
②事業の内容
1)人文科学系領域の研究助成: 定款第2条第2項、第4項ならびに第5項に該当しかつ根源的先駆的研究につき、若干の募集を予定。  
2)自然科学系領域の研究助成: 定款第2条第3項に該当する研究につき、若干の募集を予定。
3) 学力優等で就学困難な学生への修学支援: 定款第2条第1項に該当し標記条件を満たす学生につき、1件の募集を予定。
4)顕彰表彰に関わる事業: 定款第2条第2項ならびに第5項に関連性のある事業を地道に継続的に実践し来たりし乃至は実践している学校、団体、組織、個人ならびに先賢古哲達の偉業を表彰あるいは顕彰し広く社会に広宣流布する。今年度は1件を検討。
5)講演会の開催: 定款第2条全項に関連する内容の研究発表であったり、あるいは勧学会独自の調査研究乃至は共同研究の成果を普及したり、またそれらを闡明し情報提供する場として講演会を2回程度予定。