人間生活の基本を学び、将来世界、家国、地域社会を担い夫々の位置で活躍すべき情操豊かな有用の真士や風韻のある有為な人材が陸続と登場することが要請されている。その実現のためには、古来より和魂漢才和魂洋才が膾炙されており、日本人のアイデンティティへの深い理解と教育の充実及び学問の振興が緊要である。就中、高等教育機関での実理践修と潜研精究が強く希求され、そしてそれらの澎湃たる精華が待望される。如上のことから、令和3年度は本会発足の初年度であり堅実な一歩を踏み出すべく計画した。先ず大学経営の根幹に関わる創建開学時の精神つまり建学精神の研究、次に若手研究者の将来の新知見が期待される研究などへの研究助成、更には未来の飛躍につながる学生への修学支援の事業を実施した。